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現在 / Current

ガラス作家展   Glass Artists Exhibition

過去 / PAST
会期:2026年7月17日 〜 31日 / July 17 - 31, 2026
​定休日:日曜日・月曜日 / Regular Day-off: Sunday/Monday
11:00 ~ 18:00   ※最終日は16:00閉廊
出展作家 / Artist :井本真紀・河内あさこ・高橋まき子・津守秀憲 
          Maki Imoto・Asako Kawachi・Makiko Takahashi・Hidenori Tsumori

このたび、桃青京都ギャラリーではガラス作家4人によるガラス展を開催いたします。

井本真紀、河内あさこ、高橋まき子、津守秀憲の4名が、それぞれ異なる視点からガラスという素材に向き合い生み出した作品をご紹介いたします。縮みや亀裂に宿る素材特有の表情、ことばにならない感覚や記憶の気配、夢や瞑想を通じた内なる世界との対話、そして悠久の時を思わせる変容の痕跡。透明な素材の中に、多様な世界観が静かに立ち現れます。

​夏のひとときに、光を受けて刻々と表情を変える作品とともに、涼やかで豊かな時間をお楽しみください。

【ステートメント】

井本真紀(兵庫県出身)

加熱されたガラスには、溶けや縮み、亀裂など、素材特有の表情が現れている。
それがどんなに些細であっても、私たちは指先や内臓や、例えば奥歯なども含めた全身で、 目の前のガラスに起こっている出来事を敏感に触覚的に受け止めるだろう。

この知覚の体験が、人と素材を繋ぎ、存在と意味を繋ぐ始まりになる。
​きっと、私の行為の意味を超えていくのだろうと思う。
​

河内あさこ(富山県出身)
この世の感覚──物体をもちながら、宇宙でひとつだったときの感覚。 ことばの前と向こう側にある感覚。


そうした次元にあるものを、とけたガラスや色彩を通して存在させようとしています。
光や記憶、夢のように触れることのできないものが、ふとこの世界に姿をあらわす瞬間に心を惹かれていま す。
ガラスが熱によってやわらかくほどけ、再びかたちを結んでいくように、私もまた、目には見えないものた ちとの対話を続けています。
近年は「内なる光」──まだ現実には現れていないけれど、すでにそこにある光──の現れを迎えるような 気持ちで制作しています。

わたしたちという宇宙の中に音もなく息づいて潜んでいるもの。作品は、その光にふと触れるための小さな 窓のような存在なのかもしれません。 私たちがこの世を、地球を、生き合うこと。その不思議さや美しさへの静かな祝福を込めながら、一つひと つの作品の現れを迎えています。

高橋まき子(神奈川県出身)

現代社会はSNSで世界と繋がる一方、情報過多により意識が外側に向く時間が長くなりがちです。
日々の出来事に一喜一憂し、内面の平穏を保つのが難しくなることもあります。
だからこそ、意識を内側に向け、自己と対話する時間を大切にしたいと感じています。

こうした内省は、心の深層で無意識の世界と共鳴する道をそっと開いてくれます。私は夢や瞑想を通じて自己と向き合うなかで、ユニークで愛らしい神獣に出逢います。それらをガラスの儚げな半透明感と神秘さ、異素材で表現しています。
​
この心の旅は平穏をもたらし、心の深い世界と共鳴する瞬間を呼び起こすかもしれません。私たちは無意識の領域で心を通わせ合うことがあります。
心がときめくとき、自身の内なる感覚を信じ、対話を楽しみながらご覧いただければ幸いです。

津守秀憲(東京都出身)
ガラスと土を混合した独自の素材を用いて、熱を介して生み出される表情や動きを読み取りながら制作している。この「混合焼成」という独自の技法は、陶の性質や有機的な質感をガラスに取り入れることにより、一般的なガラスの特徴とは異なる特性の素材を創り出している。
 
「時の移り変わりや物質の変遷」をイメージしており、化石、鉱物の生成や地殻の変動など、自然界の事物の悠久の時をかけた変化や変容に対する感動や畏敬の念から発想を得ている。また土を合わせることにより、その特性や経てきた時間を物理的にも取り入れている。
 
窯では熱と重力によって刻々と変容してゆく、糸を引くような動きやひび割れなど、この素材そのものが生み出す動きや表情の中から、焼成を終えるタイミングを見極めることでその変容の一瞬をかたちに留めている。
 
素材の性質を掛け合わせ、最大限に利用しながら作り上げてゆくことにより、この素材の潜在的な魅力を引き出した表現と造形を追求している。この技法によって生まれる、素材の領域を横断するような創作を志向している。



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